閑話

おしながき


たまには、音楽以外のこと書いてもいいよね?
え、ダメ?

ダメと言われても書きまーす。
そして、無駄に長いでーす。
嫌なら見るな!嫌なら見るな!


文房具の沼


文房具という沼の深奥は凄いですよ。

例えば、筆記具一つを取ってみても、
シャープペンシル、ボールペン、万年筆、鉛筆、
多機能ペン(たくさん色書けるやつ)、色ペン、蛍光ペン
このようにたくさん種類があれば、

さらに、それぞれの使用目的が異なるから、
都度、その筆記具に求める要件とか機能とかで、
自分に合った文房具との出会いを求めるわけでありますが、

いたずらに買い漁ってしまう魔力が文房具にはあるのです。


と、言うのも

やれ「手に馴染む」だの、やれ「疲れにくい」だの
やれ「携行性に優れる」だの、やれ「デザインが秀逸」だの…と言って

同じ筆記具だとしても、
長時間持つもの、長期間使いたいもの、
持ち運びたいもの、少し背伸びして所有しておきたいもの… など
さらに細分化された用途としての魅力があり、

それに加えて、 モノにもよりますが、
シャープペンシルなら1,000円も出せば、それなりのものが買えるので
財布の紐が緩みやすい、というのも
その魔力・魅力の一因であると思われます。

もちろん、
万年筆などはこの限りじゃないのですが、
一方で、”それなりにいい万年筆を持っていたい”というのも
人が背負いし深き業なのです。

いずれにせよ、
理想の文房具との出会いを求めるには、沼に沈む度量が必要なわけであります。


今日は、
そんな沼に沈みゆくなかで邂逅した愛すべき文房具たちに
スポットライトを当てたいと思います
(平たく言えば、お気に入り紹介です)

携帯のカメラがウンチだから画質悪いけど、
頑張って写真も撮りました。

あと、この変な口調もやめます。

てか、前置き長げーーーーーーーよ!


筆記具

シャープペンシル

お気に入りは、どちらも製図用シャープペンシル

ぺんてる グラフギア1000 PG1013 0.3mm


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筆ペンや、あの青い入れ物の修正液、
そして、今回紹介する製図用シャープペンシルで有名なぺんてる

・ペン先が細いもの
・なおかつ、芯径のバリエーションに 0.3mm があるもの
・さらに言えば、ある程度の重さがあるもの

以上が、シャープペンシルに求める要件なわけですが、
まさにその全てを満たす最高の1本

… と言うよりも、
これに出会ってしまったがゆえに
この要件満たすもの以外使えなくなってしまった
と、いうのが正しいのかも。

本来は製図用のシャープペンシルなのですが、
中学生に上がる頃に少し背伸びして買って以来、
今もなお、筆箱の中の不動のレギュラーで
全盛期は筆箱に3本入っていたとか、いないとか。


ペン先が細いので書いている線が見易く、
細く折れやすそうなペン先を収納するダブルノック機構もあり、
0.3mm の芯は細かい字や絵を書くときには重宝するし、
かと言って、芯が折れやすいと感じたことも少なく、
また、ある程度の重みがあるので書いている際の安定感も良好
(あとペン回しがやりやすい)

値段は、
メーカー希望小売価格は1,000円(税抜き)、
某有名通販サイトなどでは600円強で購入できる。


総評

“鈍く輝くたしかな重み、紡ぎ出される揺蕩う輝き”

(このクソダサキャッチコピーのネタがやりたかっただけでは)


STAEDTLER 925 35-03 0.3mm


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鉛筆を開発したことで有名なドイツの世界的メーカー ステッドラー

もともと鉛筆はステッドラー製のものを使っていたけど、
最近、鉛筆以外でもステッドラー製品がお気に入りで、
仲間になりたそうな目でこっちを見ていたので、
他のペン買うついでにカゴに入っていたペン。


グラフギア1000との違いは
サイズが少し短く、少し重心がペン先側にあること。
そして、グリップ部分の滑り止めがすごく細かく手が滑らない。

気になる点は、思ったよりワンノックで芯が出ること。
ペン先から出る芯の長さを細かく調整しながら書く人は
少し使いにくいかもしれないけど、

一方で、気にならない人はワンノックでたくさん芯が出て使いやすい、
と思うのかも。


ステッドラーのシャーペンで有名なのは
芯送りの長さを調節できる 925 85(REG)モデルだけど、
これが2014年に廃盤になってしまって、
この 925 35 では、芯送り以外は気にいってるから、
いずれ 925 85 も欲しいなぁ …(こうしてより深い沼へ)。

ちなみに、925シリーズにもたくさんあって、
さっきの 85 モデルとか、25モデル(通称:シルバーシリーズ)とか、
安価な 65 モデルとか…
この 35 モデルはシルバーシリーズの特別カラー(Night Blue かっこいい…)。


値段は、
メーカー希望小売価格は1,200円(税抜き)、
某有名通販サイトなどでは900円弱で購入できる。


総評

“王道にして頂点”



ボールペン

お気に入りは2つ。
とは言っても、どちらも芯をリフィルしてるので
実質「気に入った芯1つ+気に入ったボディ2つ」みたいな感じ。

LAMY safari ボールペン


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安価なのに一生愛用できるくらい素晴らしい書き心地のペンで有名な
ドイツの世界的メーカー ラミー。

おそらく、
ラミー サファリで万年筆を初めて使ったよ、って人は相当多いはず。
それくらい有名。
かく言う私もね、2本持っていますよ(沼)。

今回は万年筆じゃなくて、ボールペンでの紹介。
もともと児童が正しいペンの持ち方を覚えるようにデザインされた
ボディや三角形のグリップが、まーそれはそれは持ちやすい。

あと、細かいことだけどこの大型のクリップが
胸ポケットとかにサッと挿しやすいとこも好き。


サファリのラインナップは
・万年筆(キャップ式)
ローラーボールペン(キャップ式)
・ボールペン(ノック式) と、3種類あって

キャップ式は それはそれで見た目がよく、佇まいがいいし
とは言え、ノック式の書くまでのアクセスの速さも捨てがたい。

これは今だに悩むんだけど(両方持ってるんだけど、沼微笑)、
結局、ノック式を使っている。

理由としては、
書くまでのアクセスの速さもそうなんだけど
ノック音が良いから(ズコー)。


芯はジェットストリーム 0.5mm芯(型番:SXR-200 05)で、
やっぱこの芯が最高だと思う。

ラミー純正のインク粘度が高い芯も悪くはないけど、
書き出しのかすれや書き心地を考えると、
ジェットストリーム芯のインク粘度の低いほうがやっぱ好き
(裏写りを考慮する場合は高粘度インクのほうがいいらしい)。


リフィルする方法は、自分で改造など色々あるけど
Unus Product Service社の BA-LM-16 というアダプターを使用。

そして、ボディの色に合わせて芯の色も揃えて
悦に入っている。

と、言っても
今、普段使いしているのは赤色だけだから
いずれ青色が欲しいなぁ(笑顔で沼にズブズブしながら) 。


値段は、
メーカー希望小売価格は2,500円(税抜き)、
某有名通販サイトなどでは1,500円強で購入できる。


総評

“大人も子供も、おねーさんもサファリ。”


LAMY 2000 L401


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はい、でました。
ライフハッカーや意識高い系の方々に人気な Lamy 2000。

その4色ボールペン(黒・赤・青・緑)です。
主に、手帳に挿しっぱなしにして使っている。

型名の 2000 は
「2000年になっても使えるくらい洗練されたデザイン」
って意味(だった気がする)で、
2000年をとうに過ぎた今でも 40年以上世界中で愛用される 1本。

まるで機能美という言葉を体現したかのような、無駄のないフォルム。


機能としては、珍しい「振り子式」の多機能ペン。
出したい色のガイドを上にしてノックすると、その色が出てくる。

この機能のおかげで、
ノック部からペン先までの綺麗な流線型のフォルムができあがっている。

一見すると木製にも見える高級感あるボディは
その実、プラスチック製なのでペン自体も重すぎず、
多機能ペンなのに比較的細身。


いやー、これは本当にお気に入り。
握り心地や重さ、機能性、デザインどれも非の打ち所なし。
星みっつ!(マチャアキ風)

強いて言うなら、グリップに溝やラバーなどがないので
手汗を書く人は滑りやすいのかなぁ、とも思うけど
このペンを前にしてグリップなんてナンセンスともまた思う。

芯はジェットストリーム芯(型番:SXR-80 05)の
黒・赤・青色をリフィル。
これは改造やアダプター無しでも、そのままリフィルできる。
緑はジェットストリーム芯に無いので、純正を使用。


値段は、
メーカー希望小売価格は12,000円(税抜き)、
某有名通販サイトなどでは6,000円弱で購入できる。


総評

”過去からやって来た未来の完成形”


万年筆

所謂、定番・王道・有名な2本。
それでいて対照的な2本。

LAMY safari 万年筆


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はい、出ました。定番中の定番。
だから、逆に書くこと無い。

グリップは、
ボールペンやローラーボールとは異なり、
三角形の中指が当たる底辺が丸くなった形で、これはこれでよいもの。

高価で大人なイメージのある万年筆の中でも
かなり安価で若い人にも親しみやすいデザインの1本。


個人的なこだわりや好みは、
コンバーターを使い、経済的にすること、
ボディ色はスケルトンでインク残量を見やすくすること、
ニブ(ペン先)はEF(極細)。


インクは、純正でなく iroshizuku <色彩雫>シリーズ
「竹炭(黒)」、「露草(青)」を使用、
このシリーズは容器がすごい綺麗だから集めたい。

色のレパートリーが豊富で、綺麗な色多いから
お気に入りの黒・赤・青 各色を見つけて
ボールペンみたいにボディと色揃えたら楽しそう
(肩までしっかり沼に浸かりながら)。


ボールペンとの差別化は、
字しか書かないノートに帯同させること
(図や絵を描く時はボールペンを使う)、
裏写りしやすい紙には使わないこと。

そもそも書ける線がぜんぜん違うんだから
明確な差別化とか考えず、気分で使い分けてもいいと思う。


値段は、
メーカー希望小売価格は4,000円(税抜き)、
某有名通販サイトなどでは3,000円弱で購入できる。


総評

”サリー!サファリは大人の「扉」を開ける最高の「インク」だぜ!”


CARAN d'ACHE ECRIDOR Chevron Silver 万年筆


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スイスの高級筆記具メーカー カランダッシュ
万年筆エクリドールシリーズのシェブロンというモデル。


これはとても書き味がなめらか。
ニブがFということを考慮しても、safariより数段上の書き心地。
ちなみに、一番細いニブでもFだから、EFの細さが好きって人は注意。


万年筆には珍しく六角形のボディをしている。
これは、「CARAN d'ACHE」がロシア語で「鉛筆」って意味だったり、
元が鉛筆のメーカーとしての、こだわりやシンボルだったりするらしい。
いずれにせよ、持ちやすいし疲れにくい。


ニブの細かな溝やボディの洗練された彫金模様など、
あぁ、なんて上品で優雅で
それでいて華美過ぎずシンプルな美しさの万年筆なんだろう…
という所有感が嬉しくもあり、

普段から持ち歩いていて、落として壊したらどうしよう…
みたいなアレもある。

いま使っているネイビーの手帳カバーに挿すと、
それは、それは…もう…
溜息が出るほどフォトジェニックな佇まいになるんだけど、
いかんせん壊れたら、と気が気じゃない点もあるので、
主に気合を入れた宛名書きや一筆に使用して、
手帳には Lamy 2000 挿してる。


ペンは使ってなんぼ、
ただ飾るために持つくらいなら、最初から持たない
…くらい普段は思ってるんだけど、
これは少し使うのに気が引けてる感否めない。
その分、使うとその書きやすさに吃驚するんだけど。

いつかこのペンが似合う人間になりたいものです。


値段は、
メーカー希望小売価格は31,000円(税抜き)、
某有名通販サイトなどでは20,000円強で購入できます。


総評

”機能とデザイン、歴史と洗練、優雅とシンプルの永世中立


まだまだ、
ノート部門とか定規部門とか、色・蛍光ペン部門とかやりたいけど、
ちょっと長いからね、また今度にしよう
(クソダサキャッチコピーのネタが尽き気味)

ただ、
ノート部門とか手帳部門は荒れそー。