基礎
おしながき
音名
日本語式、英語式、ドイツ語式、イタリア語式、フランス語式に分けられ、
日本でよく使われる”ドレミ〜”はイタリア語式に由来する。
正しくは、
ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ドではなく、
ド・レ・ミ・ファ・ソル・ラ・スィ・ドだけど
正直どうでもいいよね。
おそらく、
ポピュラー音楽の楽譜を見ていろいろしたいなら
日本語式と英語式だけ覚えればいいと思う。
音部記号
ト音記号、ヘ音記号、ハ音記号の3つに大別されて、
さらにヴァイオリン記号、バス記号、アルト記号などに細かく分けられる
けど、よく使われるのはヴァイオリン記号とバス記号なので、
この2つだけアレする。
ト音記号
”G”の形を模した記号で、中央のくるくるの中心をト音とする。
ヴァイオリン記号(トレブル記号)、
小ヴァイオリン記号(フレンチヴァイオリン記号)があり、
この中心を五線譜上の第2線(下から2本目)に置いたものを
ヴァイオリン記号(トレブル記号)という。
名前の通り、ヴァイオリン記号はヴァイオリンの楽譜に使われるが、
その他にも西洋音楽の高音部に広く使われている。
下はヴァイオリン記号(図中の黒い音符はC4)。ヘ音記号
“F"の形を模した記号で、右側の2つの点の間をヘ音とする。
バリトン記号、バス記号、低バス記号があり、
この間を五線譜上の第4線(下から4本目)に置いたものをバス記号という。
低音域を記すのに広く使われ、ドラムの記譜にも使われる。
下はバス記号(図中の黒い音符はC4)。
余談 ハ音記号
”C”の形を模した記号で、左右逆にした2つCが接するところをハ音とする。
ソプラノ記号、アルト記号、テノール記号、バリトン記号などがあり、
この接するところを五線譜上の第3線(下から3本目)に置いたものを
アルト記号という。
主に、オーケストラのヴィオラやアルト・トロンボーンの楽譜に使われる。
下はアルト記号(図中の赤い音符がC4)。
ハ音記号は実際に楽譜で見かけたことはないけど、
ト音記号の丸みの良さとは反対の、トゲトゲしたかっこよさがある。
こういう拷問器具ありそう。
拍、拍子
ある数の音が1つのまとまりを作り、これが反復することを拍子という。
◯分音符が△個で1つのまとまりを作るとき、△ / ◯ 拍子という。
例えば、
4分音符が4つで1まとまり → 4 /4 拍子、
2分音符が2つで1まとまり → 2 /2 拍子など。
楽譜上では、1番最初の音部記号の横に記される。
下はどちらも 3 /4 拍子。
図中右のように、特殊な省略形もあり、
下は 4 /4 拍子、2 /2 拍子を意味する省略形である
(それぞれコモン、アラ・ブレーベとかいう)。
また、拍子の中には拍の強さがそれぞれあって、
2 /2 拍子なら、強・弱、
3 /4 拍子なら、強・弱・弱、
4 /4 拍子なら、強・弱・中強・弱となる。
この時、
曲が弱拍から始まることを”弱起(アウフタクト)”といい、
コード進行が弱拍で終わることを”女性終始”という。
小節は、強拍から次の強拍が起こるまでと定義され、
小節と小節は”縦線”、
ある小節で曲が大きく区切られる時は”複縦線”、
曲の終わりには"終止線"が書かれる。
余談
終止線は、本来は複縦線と同様に縦線2本だけど、
印刷の関係で右の1本を太くする習慣がある。
つまり、手書きなら太くしなくても平気。
コモンはわりと楽譜で見る。
あと、女性終止は終止形のまとめを勉強するときにやるけど、
それがいつになるかはわからないやーつ。
前の度数の記事書き終わって、
「これ前提としていろいろやらないと、わかるわけがないないナイアガラでしょ」
と思って、急いで作ったけど思ったよりかさばってしまって
もうね…って感じのアレある。