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ダイアトニックコード と その役割

おしながき


満を持してダイアトニックコード。

と、言っても メジャー・マイナーのスケール上に
コードを当てはめていくだけだから簡単簡単。

あとは、
それぞれのコードの機能見て、有名な進行と照らし合わせつつ、
余裕がある人は実際に楽器を鳴らしてみると
たぶん、なんとなーくその雰囲気はつかめるはず。
「あ、ああ…この感じね…。わかるわかる()」
みたいな試行錯誤が大事だと信じてる派


ダイアトニックコード


その前におさらい。

ダイアトニックコードとは…
ダイアトニックスケール上のそれぞれの音を根音として、
”ダイアトニックスケール上の音のみ”で作った3度堆積の和音、のこと。

例えば、Cメジャースケールの場合
” C “を根音にすると
C(Root)、E(M3)、G(P5)、B(M7) → C△7

” D ”を根音にすると
D(Root)、F(m3)、A(P5)、C(m7) → Dm7

…みたいに、それぞれコードができていく。

あとは、
スケール上の7つの音についてコードを作って
それぞれがどんなコードか見ていこう、ってこと。


メジャースケール

”Cメジャースケール”のダイアトニックコードを下に示すと、


f:id:naokichi1006:20170303181439j:plain

図中のローマ数字大文字は
スケール上の第何音を根音にしたコードか、を表していて
キーが変わったりしても、これで一般化できるということ。

例えば、
キーがCで長調(つまりCメジャー)なら、
I△7 は C△7 だし、V7 は G7 になり、

キーがFで長調(Fメジャー)なら、
Ⅳ△7 は B♭△7 だし、Ⅵm7 なら Dm7 になるってこと。


読み方は
I△7 の場合は「いち メジャーセブンス」とか言うし、
セブンスじゃない三和音のⅠの場合は「1度の和音」とか言うし、
結構適当。


大事なのは、
スケール上の第何音を根音にするかによって、
「メジャーコード(M3)」か「マイナーコード(m3)」か決まり

さらに

「セブンス(m7)」か「メジャーセブンス(M7)」か決まるということ。

※Ⅶm7-5 の場合は5度も変わる特殊な例(Root、m3、dim5、m7)


おそらく図中赤字のローマ数字表記のコード名は丸暗記でもいいと思う。


マイナースケール

マイナースケールは
ナチュラル〜、ハーモニック〜、メロディック〜の3種あったので
それぞれ見ていく。

ナチュラルマイナースケール

”Aナチュラルマイナースケール”のダイアトニックコード


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ナチュラルマイナースケールは
メジャースケールの第3音、第6音、第7音をフラットさせた音階だから、
図中の ♭Ⅲ△7 とか ♭Ⅵ△7 みたいにローマ数字の左に「♭」をつける。

ただし、
ローマ数字表記だと左につけるけど、実際の和音だと音名の右につけたりする (例:Fナチュラルマイナースケールの ♭Ⅶ7 は E♭7 みたいな)。


Aナチュラルマイナースケールが
Cメジャースケールの第6音をスタートにしたスケールなので(平行調
この2つのスケールのダイアトニックコードも一致する。

余談

Aの音を根音にしたコードを比較してみると
ナチュラルマイナー〜だと、Im7 なのに対し
メジャー〜だと、Ⅵm7 みたいに、ローマ数字が異なる。

この後、コードの役割を見ていく時にこのローマ数字が大事で、
たとえ同じコードでも、メジャースケールのダイアトニックコードなのか
ナチュラルマイナースケールのダイアトニックなのかで役割が変わる。


メジャースケールのダイアトニックコード同様、
これも丸暗記でいいと思う。


ハーモニックマイナースケール

”Aハーモニックマイナースケール”のダイアトニックコード


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ナチュラルマイナースケールとの違いは
Ⅰm7 → Ⅰm△7
♭Ⅲ△7 → ♭Ⅲaug△7
Vm7 → V7
♭Ⅶ7 → Ⅶdim7 の4つ。


Im△7 とか ♭Ⅲaug△7 とかやたら難しいコードが出てきたけど、
そもそもハーモニックマイナースケールの生誕の理由は
「ナチュラル〜の ⅶ 音をシャープさせて、”導音”にしよう」で、

この導音ができた恩恵はメロディ単体の話に限ったことじゃなく、
上の青字で示した Vm7 が V7 に変わったこともそうなんだけど、
この話は後々…ね?


これは丸暗記せずに、
V7 があるよ、ってことだけ覚えればいいと思う。


ロディックマイナースケール

”Aメロディックマイナースケール”のダイアトニックコード

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ハーモニックマイナースケールとの違いは
Ⅱm7-5 → Ⅱm7
Ⅳm7 → Ⅳ7
♭Ⅵ△7 → Ⅵm7-5 の3つ。


ここでも、結局大事なのは
ナチュラルマイナー〜の Vm7 が
ロディックマイナー〜で V7 にできること。


これもハーモニックマイナー〜同様に、
V7があるってことだけ知ってればいいけど

もちろん、
ハーモニックマイナー〜やメロディックマイナー〜の
メロディーにコードを合わせる時は、これらのコード知ってて損はない、と思う けど覚えるのめんどいよね


コードの役割

コードの役割は

・トニック(主和音:T と書く)
ドミナント(属和音:D)
サブドミナント(下属和音:SD) の3つに大別できる。

メジャー・マイナースケール上のダイアトニックコード Ⅰ 〜 Ⅶ は
この3つのどれかにそれぞれ所属するよ、ってこと。

また、
メジャースケールのダイアトニックコードなのか、
マイナースケールのダイアトニックコードなのか、で
この役割が微妙に変わってくるので注意。


トニック(主和音)


曲の初めや終わりに使われる、最も安定感・落ち着きがあるコード。

メジャー・マイナー関係なく、
「Ⅰ」を根音とするものがトニック

つまり、
メジャースケールの Ⅰ△7
ナチュラルマイナースケールの Ⅰm7(Tm:トニックマイナーとかいう)
がそれにあたる。

それ以外にも
メジャースケールの「Ⅲ」、「Ⅵ」を根音とするもの
マイナースケールの「♭Ⅲ」を根音とするもの
もトニックと同じ機能を持っている。

このとき、
Ⅲm7 や Ⅵm7 や ♭Ⅲ△7 のことを「代理コード」という。

構成音を見てみると、
例:Cメジャー
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例:Cナチュラルマイナー
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このように代理コードは
構成音が似ているためトニックみたいに使えるよ、ってこと。


ドミナント(属和音)


不安定な響きを持つがゆえに、トニックへと解決したくなるコード。

メジャースケールの「Ⅴ7」、

マイナースケールの場合は、
ナチュラルマイナー〜には無し
ハーモニック・メロディックマイナー〜の場合は「Ⅴ7
が、これにあたる。

Ⅴ7が不安定なのには理由があって、
その構成音を見ていくと、
M3 と m7 の間隔が増4度(2全音 + 2半音 = 3全音)になっているのが原因。

この3全音のことを「トライトーン」といい
短2度間隔の次に不安定な間隔なため、

この不安定さを解消するために
トニックなどの安定なコードへと解決しやすい
(D → T:ドミナントモーションという)という特徴を持つ。

そのため、
ナチュラルマイナースケールの「Ⅴm7(ドミナントマイナー)」は
この不安さが弱いのでトニックへと進行しても、
所謂「終った感」が少し弱くなる。
(それをあえて狙って Vm → Tmと進行させたりもする)


サブドミナント(下属和音)


それ自体で終止できたり、トニックとドミナントを繋げたり
マルチに使えるコード。

メジャースケールの Ⅳ△7、
マイナースケールの Ⅳm7(SDm:サブドミナントマイナー)がこれにあたる。

また、
メジャースケールの場合は Ⅱm7 が、
ナチュラルマイナースケールの場合は Ⅱm7-5、♭Ⅵ△7、♭Ⅶ7
が、その代理コードになる。

余談

メジャースケールだと「Ⅵ」が根音のコードも
トニックの代理になるのに
マイナースケールだと何でダメなの?

それは、
マイナースケールの ⅵ音から ⅴ音への動きが
半音下行でなめらかに繋がるため
(SDm → D → T :サブドミナント-ドミナントモーションという
 この流れができやすくなる)、
トニックよりはサブドミナントとしての機能のほうが強い、
って言う理由だよ。



まとめ
  • メジャースケール上のダイアトニックコードは、
    Ⅰ△7、Ⅱm7、Ⅲm7、Ⅳ△7、Ⅴ7、Ⅵm7、Ⅶm7-5

  • ナチュラルマイナー〜上のダイアトニックコードは、
    Ⅰm7、Ⅱm7-5、♭Ⅲ△7、Ⅳm7、Ⅴm7、♭Ⅵ△7、♭Ⅶ7

  • ハーモニック・メロディックマイナー〜のダイアトニックコードは
    たくさんあるけど、どちらもⅤ7を作れるのでドミナント終止をとれるよ。

  • トニック(主和音)

    • メジャースケールだと、Ⅰ△7、Ⅲm7、Ⅵm7
      ナチュラルマイナー〜だと、Ⅰm7、♭Ⅲ△7 だよ。

    • とくに、マイナー〜の場合はTm(トニックマイナー)というよ。

  • ドミナント(属和音)

    • メジャースケールだと、Ⅴ7、Ⅶm7-5
      ナチュラルマイナー〜には、無し
      ハーモニック・メロディック〜だと、Ⅴ5 だよ。

    • ナチュラルマイナー〜の Ⅴm → Ⅰm7 は
      ドミナント終始ほど強い終止感を得られないけど、
      あえて、このゆったりした終止感を狙うこともあるよ。

  • サブドミナント(下属和音)

    • メジャースケールだと、Ⅱm7、Ⅳ△7
      ナチュラルマイナー〜だと、Ⅱm7-5、Ⅳm7、♭Ⅵ△7、♭Ⅶ7 だよ。
    • とくにマイナー〜の場合はSDm(サブドミナントマイナー)とか言うよ。

  • コードの役割をさらにまとめると以下のようになるよ。

    f:id:naokichi1006:20170304011757j:plain


まぁ冗長だよね。